平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金公募開始、他(中国経済産業局-3/7-)

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『METI CHUGOKU TIMES』 No.856/2018.3.7

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▼公募
【01】平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金公募開始
http://www.chuokai.or.jp/hotinfo/29mh_koubo_201802.html

▼関係団体等からの情報提供
□01 企業成長の源泉「従業員満足(ES)」について考える
http://www.hiroshimacci.or.jp/training/seminar/kouenkai/180315kigyoukaturyokunogensen

□02 JST研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)公募説明会
https://www.jst.go.jp/a-step/koubo/entry.html


▼チャレンジ応援団メール
■たたら製鉄の里
応援団長【局長 波留 静哉】

先日、島根県の奥出雲で古くから伝わる「たたら製鉄」の現場を見せて頂く機会がありました。

これまで、仕事の関係もあり、近代的な高炉や電炉の現場は何回か見させていただいたことはありましたが、「たたら製鉄」の現場にお伺いするのは初めてでした。かつては中国山地の各所で行われていた「たたら製鉄」ですが、今ではこの奥出雲町に再建された「たたら場」で冬場に3回、日本刀の原料となる玉鋼を生産する目的で行われるだけとのこと。砂鉄と木炭を交互に炉に投入する3昼夜にわたる「神事」のほんの一端を観させていただきました。薄暗い建物の中で、炉から山吹色の炎が立ち上り、空中に火の粉が舞い上がる様は、なんとも幻想的で神々しい風景でした。

さらに翌日の夜明け前に、製鉄のクライマックスとなる「釜崩し」に立ち会わせて頂きました。まだ炉に炎が残る中、製鉄の過程で徐々に薄くなった炉の壁を人力で引き倒していきます。壁が少しずつ崩されるたびに炉内にこもっていた熱風が、拝見している我々のところにまで伝わってきます。まだ高熱を帯びて赤く輝く鉄塊が徐々に姿を現す場面は、実に迫力にあふれています。その後の?(けら:鉄塊のこと)出しも含め、滅多にみることのできない場面ばかりで、貴重な体験をすることができました。

伺ったところでは、日本刀は性質の異なる2種類の玉鋼を組み合わせて作られるとのこと。刃になる堅い鋼を外側に、芯になる柔らかい鋼を内側にして、折り返しながら鍛錬することで両方の鋼の性質がうまく組み合わされ、優れた日本刀ができあがるそうです。素材としては鋼だけなのですが、現代の「傾斜複合材料」と同じ考え方で製造されているようです。もちろん、そのことは最近の材料分析技術の発達に伴って検証が可能になったのですが、長い歴史の中で、現代に通用する技術が育まれてきたことに改めて驚かされます。

この「たたら場」を管理・運営しておられるのは、お隣の安来市にある特殊鋼を生産しておられる企業です。安来市内には、伝統的に刃物や特殊鋼に関する高い技術を持っておられる企業が多数あります。その中には航空機用の素材検査技術では、我が国でも有数の実力を持っておられる企業などもあります。古くから伝わる「たたら製鉄」や「日本刀」を源流とした技術が、現代の科学技術にも裏打ちされ、最先端の航空機産業などにつながる、そうした地域の発展の可能性に、たいへん勇気づけられる思いがしました。


発行/ 中国経済産業局 広報担当参事官
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