JMU、大型洋上風力の浮体デザイン開発【海事プレス-3/2】

3月2日発行「日刊海事プレス」に、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)についての記事が掲載されています。

《P9掲載記事転記》

大型洋上風力の浮体デザイン開発
■JMU、セミサブ型、12MW級に対応

ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は2月27日、将来大型化が見込まれる12MW級の風車の搭載にも対応した浮体式洋上風力発電向けのセミサブ型(半潜水型)浮体デザインを独自に開発したと発表した。海象条件や風車機種などさまざまな仕様条件に合わせて、設計・建造・風車搭載・設置までJMUで一貫して手掛けることが可能だ。
今回新たに開発した浮体は、JMUがこれまでに手掛けた福島浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業などで培った浮体の建造・設置・保守管理の知見を活かし、信頼性・収益性・製造性の高い設計を実現した。
損傷リスクの高いブレースなどを使用せず、シンプルな平板ボックス構造を採用し、高い信頼性を実現した。全ての区画に浮体内部からアクセス可能でメンテナンス性も高い。
収益面では、12MW級の大型風車に対応しつつもコンパクトな浮体サイズとすることで鋼材使用量を削減。低動揺を実現したことで波が高い時でも発電が可能で、設備利用率の向上が見込めるうえ、荒天時の風車の破損を防止する。
また、構造を4本コラムとすることで浮体の幅を縮小し、国内外の多くの造船所で建造可能としており、製造性を高めた。喫水が浅く、風車搭載や曳航時荒天避難の際に多くの港湾に入港できる。
「福島浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業」では、JMUは開発したアドバンスドスパー型浮体コンセプトを用いて5MW風車浮体と洋上変電所浮体2基を設計・建造・設置し、約5年間にわたって保守を行ってきた。浮体設置後に複数回の台風の直撃を受けたが、1件のトラブルもなく順調に稼動している。また、設計段階で実施した連成解析や水槽試験の結果は、実海域での収集データと比較して非常に高い精度だったことを確認している。

jmu