因島魅力発信!!サイクルツーリズムを核とした地域活性化プロジェクト調査研究報告

 近年、日本各地でサイクルツーリズム(自転車観光)による地域振興の試みが推進されています。しまなみ海道はCNNの「世界7大サイクリングロード」に選ばれ、さらに日本を代表し、世界に誇りうる「ナショナルサイクルルート」に認定される等、「サイクリストの聖地」として、サイクリスト憧れの地といえます。一方、因島に来島するサイクリストの受入環境、走行環境は十分とはいえず、隣接する島々とのネットワークづくりなども不十分で、千載一遇の機会を活かせていません。この機会に、因島の様々なサイクリング・ツーリズム関連資源を結び付け、行政及び地域・自転車愛好者・諸団体が連携し、インバウンドを含め、新たな自転車観光の創造に向けた地域振興を図る事を趣旨とします。

■事業の目的

自転車を通じて優れた観光資源を有機的に連携するサイクルツーリズムの推進により、因島に新たな観光価値を創造し、地域経済の振興や地域の創生を目的とします。

■長期ビジョン

新たな自転車観光の創造に向け、地域が有する歴史・文化などの地域資源を発掘、磨き上げ、周辺島嶼部との連携を強化し、『ここしか』『これしか』『いましか』の『3つのしか』でオリジナリティを見出し、サイクリストにフレンドリーなPLP(プレミアムローカルプレイス)を目指します。

■本事業の実施内容

1.因島サイクルツーリズムに関するアン ケート調査
2. 因島内自転車利用者(観光目的)の通 行量調査
3. サイクルツーリズム推進における地域資 源の把握
4.ソーシャルネットワークサービス(SNS)で の周辺観光地との関心度比較調査
5.ビギナーにやさしく、リピーターも楽しめるルートの研究
6. インバウンド対策
7.ナイトタイムエコノミーの潜在的可能性に関 する調査

■今後の課題と対応

今後の大きな課題は、基幹ルートのしまなみブルーラインからの自転車を「安全に迷わず」誘致できる走行空間整備と尾道市因島総合支所をゲートウェイとし、旧土生小学校をサブ・ゲートウェイにするなど行政との連携を強化し、ツーリング用の駐車スペースや故障車対策(島内窓口設置)、情報発信のプラットフォームの一元化、さらにハラル、ビーガン等を含めたインバウンド対策の実施についても関係省庁と連携し、これらの活動を持続可能にする事業主体の組織化が重要と考えています。

1.受入環境の改善

・自転車をモチーフとした飲食店等で土生町商店街(愛はぶグルメ通り(仮称))にサイクリスト受入モデルエリアの展開。
・土生商店街で安心して食事などしていただくための駐輪場とサイクルスタンドの設置。
・生口橋から土生の商店街(含大山神社)まで安全に走行できる環境の整備。(対策例:自転車ナビマークの設置)
・自転車マナー向上啓発や住民参加型清掃ボランティアの拡充(年4回8カ所の内1回対象)

2.観光コンテンツの開発と情報発信力の強化

・ビギナーに優しく、リピーターも楽しめる体験型プログラムを創出し、モニターツアーを実施し効果を検証します。(しまなみジャパンと協力)
・因島内の造船所建造船の進水式や造船鉄工祭(年1回開催)など、産業観光と連携したサイクリングコンテンツの開発の検討。
・因島内の宿泊施設・飲食店など主要観光施設をネットで検索しても、サイクリスト向け情報(食べる、遊ぶ、移動する、買う、泊まる等)が書かれているところは非常に少ない現状です。このサイトさえ見れば欲しい情報が網羅されている、因島に関するサイクリスト向けの情報の一元化を図る情報プラットフォームの開設。
・大山神社やHAKKOパーク、はっさく屋など、観光客に支持されている場所をサイクリストとの情報のタッチポイントとして活用するため、QR付看板の設置など具体策の実行。
・集客実績のある大山神社の自転車イベントなどとタイアップし、体験型プログラムを実施し、コト消費の可能性を検証します。
・土生のナイトタイムエコノミーの魅力を検証するモニターツアーの実施。
・「ナショナルサイクルスタンドデザインコンクール」と「島ごとサイクルスタンド美術館」の実施。

3.インバウンド対策の強化

・案内看板やパンフレットを、英語・繁体中国語・簡体中国語・韓国語など多言語対応への着手。
・旬の地物の食材を活かしながら、ハラルやビーガンなどのインバウンドのニーズにも柔軟に対応できる食事の提供整備。

4.関係人口の拡大と活用

 短期滞在やボランティアなど、交流人口(観光客)と定住人口(移住者)の間に位置する「関係人口」は、因島の魅力を掘り起こすためにも、今後強化すべき課題です。郷里を離れた因島出身者やポルノグラフィティ、自転車神社のファン等、因島に関わりたいと想う気持ちの人たちの数を増やす施策を実行します。

PDFデータはこちらから ⇒ http://cci.in-no-shima.jp/pdf/2020cycleproject.pdf