RORO船が内航船格付で最高評価【海事プレス-7/2】

7月2日発行「日刊海事プレス」に、内海造船についての記事が掲載されています。

《P16掲載記事転記》

RORO船が内航格付で最高評価

内海造船、トヨフジ海運向け“豊洋丸”完工

内海造船は6月30日、因島工場で建造していたRORO船“豊洋丸”を完工した。発注者は福寿船舶で、トヨフジ海運が用船する。RORO船の豊富な建造実績に基づいて開発した新設計船で、エネルギー効率設計指標(EEDI)のフェーズ3の基準を達成。国土交通省が実施する「内航船省エネルギー格付け制度」で最高評価となる“五つ星”を獲得した。

国土交通省では、2017年7月から船舶の省エネ・省CO2効果を「見える化」し、それを評価する「内航船省エネルギー格付制度」の暫定運用を行ってきた。環境性能の評価手法の変更などを行い、今年3月から本格運用を開始。環境性能を基準値よりも20%以上改善すると最高評価の五つ星が付与される。本格運用後に最高評価となう五つ星を獲得したのは499総トン型ケミカル船“光令丸”(青野海運/興亜産業)と498総トン型ケミカル船“興祥丸”(本瓦造船/松田汽船)があるが、RORO船の獲得は今回が初めて。

“豊洋丸”の車両倉はリフタブルデッキ1層を含む計8層で、乗用車やトラックに加えて、重車両などの積載が可能。風洞・水槽試験を実施して風圧抵抗と推進抵抗の少ない流体船型を採用し、波浪中抵抗増加低減装置(STEP)や低摩擦型省エネ塗料、船尾省エネフィン、船首カバー、ラダーバブル付き吊舵、5翼可変ピッチプロペラなどの省エネ装置を搭載している。

【主要目】全長約169.99m、BDd=28.00m×24.89m×6.75m(満載喫水)、約1万4000総トン、車両掲載能力:乗用車約2000台、車両倉:車両甲板(リフタブルデッキ1層含む)8層、最大搭載人員18人、主機関:MAN B&W 8S50ME-C9.6型ディーゼル機関×1基(連続最大出力1万1400kw×117.0min-1)、航海速力約21.0ノット、航路:九州~東北、船級NK

20200707