STU48の「劇場船」に刷新【海事プレス-11/21-】

11月21日発行「日刊海事プレス」に、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)因島工場についての記事が掲載されています。

《P13掲載記事転記》

■STU48の「劇場船」に刷新
JMU因島、フェリーを改造、19年春完成

AKB48の姉妹グループで、瀬戸内海を拠点に活動するアイドルグループSTU48が公演を行う船上劇場の改造工事が本格化している。ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の因島事業所が、フェリーを「船上劇場」に改造する日本初の大規模工事を進めている。

STU48は、活動の拠点を船上の劇場に置き、瀬戸内海の主要港を船舶で回りながら歌やダンスを披露するコンセプトのアイドルグループ。壱岐・対馬フェリーの671総トン型フェリー“みかさ”(全長77.8m、全幅12.5m)を、船上劇場に改造し、2019年春に完成予定。改造工事では、フェリーの二層の上部構造を撤去した上で、大型化した一層の上部構造を新たに搭載し、劇場空間を新設。完成後は船名を“STU48号”に改め、瀬戸内各地で公演する。

同船は今年6月にJMU因島事業所に到着した。岸壁での内装解体作業がこのほど終わり、今月初めからドックに入渠し、10日に劇場の一部となる上部構造が搭載された。今後は内部工事などを進めていく。

既存船を改造して劇場を設置することで、専用の新造船を建造するよりも大幅にコストを下げて船に劇場を設けることが可能だ。ただ、既存船の改造は、対象船の大きさや配置、設備などの制約を受け、新造船の建造とは異なる困難さがある。JMUの因島工場は修繕専門工場で、ドック3基と修理岸壁により、商船・艦艇の修理や改造工事を手掛けており、長年の修理・改造工事で培ってきた経験やノウハウを持つ。さらに、設計では横浜事業所、新規ブロックの製作では子会社JMUアムテックとそれぞれ連携するなど、JMUグループの力を結集して工事を進めている。

20181121